音楽好きはDJをやった方がいい

DJをやると、今まで何となく聴いていた音楽が違って聴こえるようになります。

Opinion(著者の意見)

僕は、音楽が好きな人なら、一度はDJをやってみた方がいいと思っています。

プロになる必要はありません。人前でプレイする必要もありません。

好きな曲を自分で選んで、2曲をつないでみる。

それだけでも、音楽の聴こえ方が変わります。

曲の構造が見えるようになる

DJを始めると、それまで何となく聴いていた曲を細かく聴くようになります。

どこからビートが始まるのか。
小節で展開が変わるのか。
どこでボーカルが入るのか。
どこで盛り上がって、どこで落ち着くのか。

一曲の中にある「構造」が見えるようになります。

一度これが分かるようになると、普通に音楽を聴いているときにも自然と耳に入ってきます。

DJが何をしているのか分かるようになる

DJをやる前は、クラブやフェスで音楽を聴いていても、単に「曲が流れている」と感じているかもしれません。

でもDJをやると、

「ここで次の曲を入れたのか」

「この曲からこの曲につなぐのか」

「ここで一度落として、次で上げるのか」

と、DJがしている選択が見えるようになります。

流れている一曲一曲は、勝手にそこにあるわけではありません。

誰かが、その瞬間にその曲を選んでいます。

それが分かるだけでも、DJの見え方はかなり変わります。

DJへのリスペクトが生まれる

DJが何をしているのか分かると、DJへのリスペクトも生まれます。

その場の客を見て、今までの流れを考えて、次に何をかけるかを選び、曲と曲をつないでいる。

一曲ずつ適当に流しているわけではありません。

それが分かると、クラブでフロアの流れを無視して「この曲かけて」と何度もリクエストすることが、なぜ嫌がられるのかも分かるようになります。

もちろん、リクエストそのものが悪いわけではありません。

その場に合ったリクエストが、選曲のヒントになることもあります。

ただ、自分が聴きたい一曲だけを押しつけることと、DJが作っている流れを尊重することは別です。

DJをやると、DJを「曲を流している人」ではなく、「その場の音楽を選び、流れを作っている人」として見られるようになります。

クラブやフェスがもっと楽しくなる

DJが何をしているのか分かると、クラブやフェスの楽しみ方も増えます。

好きな曲がかかった、という楽しさだけではなく、

「このつなぎ方いいな」

「こんな曲あるんだ」

「この流れからこれを持ってくるのか」

といった楽しみ方ができるようになります。

僕自身、DJを始めてから、他のDJのプレイを以前よりずっと細かく聴くようになりました。

同じクラブやフェスに行っても、見えているもの、聴こえているものが増えます。

音楽をもっと探すようになる

DJをすると、「次に何をかけるか」を考えるようになります。

すると、知っている曲だけでは足りなくなります。

好きなアーティストの別の曲を聴く。
その曲を出しているレーベルを辿る。
似たジャンルを掘る。
今まで聴かなかった音楽も試してみる。

音楽を受け身で聴くだけではなく、自分から探すようになります。

DJを始めることは、音楽を聴く量と幅を広げるきっかけにもなります。

自分がどんな音楽を好きなのか分かる

人に聴かせる曲を選ぼうとすると、自分の好みも見えてきます。

なぜこの曲が好きなのか。
どんなテンポが好きなのか。
どんな展開に気持ちよさを感じるのか。
どんな曲を続けて聴きたいのか。

ただ「音楽が好き」だった状態から、自分はどんな音楽が好きなのかが少しずつ分かるようになります。

選曲には、その人の好みが出ます。

同じ100曲を持っていても、選ぶ曲も、順番も、人によって違います。

そこがDJの面白さでもあります。

好きな曲を、自分の手でつなぐのは楽しい

そして結局、一番大きいのはこれです。

好きな曲と好きな曲を、自分の手でつなぐのは単純に楽しい。

初めて2曲がきれいにつながった瞬間は、それだけで面白い。

自分の好きな曲を並べて、自分なりの流れを作れるようになると、音楽は「聴くもの」だけではなくなります。

自分で選んで、触って、組み合わせるものになります。

DJを一生続ける必要はありません。

途中でやめてもいいと思います。

でも一度DJをやって、曲の構造や選曲、つなぎ方が分かるようになると、その耳は残ります。

だから僕は、

音楽好きなら、一度はDJをやった方がいい。

そう思っています。

まとめ

  • DJをすると、曲の構造やDJの選択が見えるようになる
  • DJへのリスペクトが生まれ、クラブやフェスの楽しみ方も変わる
  • 何より、好きな曲を自分で選んでつなぐのは楽しい

出典

  1. Open Music Theory — Form(教育資料)