デッキA・Bとミキサー

シミュレーターのデッキA・Bとミキサーが、それぞれ何をしているのかを見ます。

ここからは、DJシミュレーターの基本操作を一つずつ見ていきます。

まずは操作する前に、画面全体がどう分かれているのかを確認します。

DJシミュレーターには、大きく分けて、

デッキA
デッキB
ミキサー

の3つがあります。

難しく考える必要はありません。

まずは、

デッキ = 曲を動かす場所
ミキサー = 2曲の音を調整する場所

と覚えてください。

*音が出ます。音量に注意してください。

128.0 BPM
テンポ
90%
0%
128.0 BPM
テンポ
  • 再生ボタン(緑の丸の三角):押した曲が鳴り始めます。鳴っている間は一時停止の形に変わり、もう一度押すとその場で止まります。
  • CUE止まっているときに押すと、いまの位置を覚えます。覚えた場所は波形の上に緑の旗で出ます。鳴っているときに押すと、覚えた場所へ戻って止まります。実際のDJソフト(rekordbox)と同じ考え方です。
  • 波形:中央の線がいまの再生位置で、曲のほうが右から左へ流れます。押した場所へ移り、横へ引くと細かく動かせます。1拍ぴったりへ吸い付かないので、ずれを自分で詰められます。移っただけではCUEは変わりません。
  • いまどこにいるか中央の橙の線がいまの位置です。小節番号は波形の下に流れるので、線の下の数字がいまの小節になります。数字を出す欄は別に持ちません。
  • 拍のずれ:2曲の赤い線がそろっているかを見てください。赤い線が半拍以上ずれると波形の下に「ビートがズレてる!」と出ます。ずれている間だけ出ます。何拍ずれているかは出しません——赤い線を見れば分かるからです。
  • 線の色が小節の頭、がその間の拍、オレンジがいまの再生位置、ライムが保存したCUEです。2曲の赤い線が上下でそろうと、小節の頭が合っています。
  • CUE:置いた場所にライムの縦線と「CUE」が出ます。音源の位置に付いて流れるので、8小節の画面から外れると見えなくなります。端に寄せて出しません——そこにあるように見えてしまうからです。
  • 表示範囲8小節ぶんで固定です。AとBは同じ時間の幅で描いているので、テンポが違えば拍線の間隔も違って見えます。ずれはそのまま画面に出ます。
  • テンポ:0.5 BPM刻みで曲の速さが変わります。下へ引くと速く、上へ押すと遅くなります——CDJのテンポスライダーと同じ向きです。中央が曲そのものの速さ(128 BPM)です。再生する速さそのものを変えるので、速くすると音程も上がります。キーロックの無いCDJやレコードと同じ挙動です。BPMを揃えるだけでは、拍のタイミングまで自動では揃いません。
  • ヘッドホンでの先聴き:実際の機材では、客席へ出していない曲をヘッドホンだけで先に確かめられます。この画面にはありません。出ている音を聞いて合わせてください。
  • EQ(HIGH / MID / LOW):その帯域の量が変わります。0まで絞るとその帯域は聞こえなくなります——実機のEQと同じで「切る」と言ったら消えます。2曲の低音が重なると濁るので、片方のLOWを下げて比べてみてください。
  • フェーダー:その曲の音量です。0 にすると聞こえなくなります。
  • この2曲でできる練習:Aのドラム中心(1〜8小節)にBのイントロ(1〜8小節)を重ねると、Bの9小節目ボーカルが始まります。そこはAを下げ切るところで、Aが終わるところではありません——下げなければAは残りの24小節を鳴らし続け、Bのボーカルと重なったままになります。波形の帯に出るBを再生がAの頭で、Bの9小節目に出るAを切るが切りどころです。Bの頭から32拍=8小節ぶんです。これは練習しやすい一例で、唯一の正解ではありません。どこで重ねても構いませんし、目印どおりに操作しなくても止められません。
  • 曲の長さ:ここで鳴っているのは、練習のために切り出した編集版です。Aは32小節、Bは16小節です。実際の曲がすべてこの構成というわけではありません。終わりまで来ると止まります。

使用音源

  • AKulakovkaPop HousePixabayPixabay Content License切り替えの8小節のあとも45秒続く32小節が届きました。届いた地図によれば、元は118 BPM で、128 BPM へ変換したとのことです。
  • BAlex_MorganHouse Music ClassicPixabayPixabay Content Licenseキックのイントロ8小節のあと、9小節目からボーカルが入る16小節が届きました。テンポは変えていません。

デッキとは

デッキは、1曲を再生するための場所です。

DJシミュレーターには2つあります。

  • デッキA
  • デッキB

それぞれ別の曲を読み込んで、別々に動かすことができます。

A曲の波形B曲の波形デッキAPLAY・CUE曲の位置TEMPOデッキBPLAY・CUE曲の位置TEMPOミキサーCH ACH BHIGHMIDLOW音量
いま見ているところ:デッキAとデッキB

つまり、

デッキAでA曲を流しながら、デッキBでB曲を準備する

ということができます。

「はじめて2曲をつなぐ」で使ったA曲とB曲も、この2つのデッキで動いていました。

なぜデッキが2つあるのか

DJは、1曲だけを再生するのではなく、

いま流れている曲から、次の曲へ移っていきます。

そのためには、

いま流している曲

次に使う曲

を同時に扱える必要があります。

たとえば最初は、

デッキA = いま流れている曲
デッキB = 次の曲

という状態です。

A曲からB曲へ移ったあとは、今度はB曲が流れている曲になります。

そしてデッキAに、その次の曲を準備することもできます。

つまり、AとBは固定された役割ではありません。

2つのデッキを交互に使いながら、次の曲へ進んでいく

のが基本です。

デッキでは何をするのか

DJシミュレーターのデッキには、

  • 曲を再生・停止する
  • CUEを使う
  • 曲の位置を動かす
  • TEMPOを変える

ための操作があります。

A曲の波形B曲の波形デッキAPLAY・CUE曲の位置TEMPOデッキBPLAY・CUE曲の位置TEMPOミキサーCH ACH BHIGHMIDLOW音量
いま見ているところ:デッキA

今はまだ、それぞれの操作方法を覚える必要はありません。

このあと、

PLAY・PAUSE・CUE

のページから順番に触っていきます。

ここでは、

デッキは曲そのものを動かす場所

と分かれば十分です。

波形は、そのデッキの曲を表している

DJシミュレーターの上には、A曲とB曲それぞれの波形が表示されています。

波形は、曲の音を目で見える形にしたものです。

A曲の波形B曲の波形デッキAPLAY・CUE曲の位置TEMPOデッキBPLAY・CUE曲の位置TEMPOミキサーCH ACH BHIGHMIDLOW音量
いま見ているところ:A曲とB曲の波形

Aの波形はデッキAの曲。

Bの波形はデッキBの曲。

曲を再生すると、現在の再生位置に合わせて波形も動きます。

波形には、このあと学ぶや曲の位置を見るための情報も表示されています。

ここではまだ細かく読めなくて構いません。

上の波形と、下のデッキは同じ曲を表している

ことだけ確認してください。

ミキサーとは

2つのデッキの間にあるのがミキサー(Mixer)です。

A曲の波形B曲の波形デッキAPLAY・CUE曲の位置TEMPOデッキBPLAY・CUE曲の位置TEMPOミキサーCH ACH BHIGHMIDLOW音量
いま見ているところ:ミキサー

デッキが曲そのものを動かす場所なのに対して、

ミキサーは、

A曲とB曲をどのように聞かせるか

を調整する場所です。

DJシミュレーターのミキサーには、

CH A
CH B

の2つがあります。

CHはChannel(チャンネルの略です。

簡単に言えば、

CH A = A曲の音を調整する場所
CH B = B曲の音を調整する場所

です。

ミキサーでは何をするのか

DJシミュレーターのミキサーには、

があります。

A曲の波形B曲の波形デッキAPLAY・CUE曲の位置TEMPOデッキBPLAY・CUE曲の位置TEMPOミキサーCH ACH BHIGHMIDLOW音量
いま見ているところ:ミキサーのHIGH・MID・LOWと音量フェーダー

これらを使うと、

A曲をどれくらい聞かせるか

B曲をどれくらい聞かせるか

高い音・中くらいの音・低い音をどれくらい出すか

を調整できます。

詳しい使い方は、このあとの

「フェーダーで曲を出す・消す」

EQとLOW」

で実際に触ります。

ここでは、

ミキサーは2曲の聞こえ方を調整する場所

と覚えてください。

デッキとミキサーの違い

ここまでを整理すると、とてもシンプルです。

デッキA

→ A曲を動かす

デッキB

→ B曲を動かす

ミキサー

→ A曲とB曲の聞こえ方を調整する

つまり、

デッキで曲を動かして、ミキサーで2曲を混ぜる。

DJシミュレーターは、基本的にこの仕組みでできています。

「はじめて2曲をつなぐ」で何をしていたのか

最初のミックスを思い出してみてください。

あのときは、

デッキAでA曲を流し、

デッキBでB曲を再生し、

ミキサーでB曲を聞こえるようにして、

最後にA曲を聞こえなくしました。

つまり、すでに、

デッキA・デッキB・ミキサー

を全部使っていました。

ただ、そのときはDJシミュレーターの指示通りに操作しただけです。

ここからは、

それぞれの場所が何をしているのか

を一つずつ理解していきます。

次は、デッキにある

PLAY・PAUSE・CUE

を使って、曲を動かしてみます。

まとめ

  • デッキは、曲を再生したり位置や速さを変えたりする場所
  • DJシミュレーターにはデッキAとデッキBがあり、2曲を別々に扱える
  • ミキサーは、A曲とB曲の音量や音のバランスを調整する場所
  • 基本は「デッキで曲を動かし、ミキサーで2曲を混ぜる」