前のページでは、PLAY・PAUSE・CUEを使って、曲を再生したり、戻る位置を決めたりしました。
次は、再生している曲をどれくらい聞こえるようにするかを操作します。
DJシミュレーターでは、デッキAとデッキBそれぞれに「音量」のフェーダーがあります。
このフェーダーを使うと、
曲を流したまま、聞こえる音量だけを変える
ことができます。
再生していることと、聞こえていることは別
ここは重要です。
曲がPLAYされていても、フェーダーが一番下なら、その曲は聞こえません。
つまり、
曲が動いているか
と、
その曲が聞こえているか
は別です。
たとえばB曲を再生していても、B曲のフェーダーが下がっていれば、B曲は裏で進んでいますが音は聞こえません。
DJはこの状態を使って、次の曲を準備します。
フェーダーを動かしてみる
まずデッキAを再生します。
A曲の音量を上げて、聞こえる状態にしてください。
次にデッキBも再生します。
ただし、B曲の音量は一番下にしておきます。
*音が出ます。音量に注意してください。
?
- 再生ボタン(緑の丸の三角):押した曲が鳴り始めます。鳴っている間は一時停止の形に変わり、もう一度押すとその場で止まります。
- CUE:止まっているときに押すと、いまの位置を覚えます。覚えた場所は波形の上に緑の旗で出ます。鳴っているときに押すと、覚えた場所へ戻って止まります。実際のDJソフト(rekordbox)と同じ考え方です。
- 波形:中央の線がいまの再生位置で、曲のほうが右から左へ流れます。押した場所へ移り、横へ引くと細かく動かせます。1拍ぴったりへ吸い付かないので、ずれを自分で詰められます。移っただけではCUEは変わりません。
- いまどこにいるか:中央の橙の線がいまの位置です。小節番号は波形の下に流れるので、線の下の数字がいまの小節になります。数字を出す欄は別に持ちません。
- 拍のずれ:2曲の赤い線がそろっているかを見てください。赤い線が半拍以上ずれると波形の下に「ビートがズレてる!」と出ます。ずれている間だけ出ます。何拍ずれているかは出しません——赤い線を見れば分かるからです。
- 線の色:赤が小節の頭、白がその間の拍、オレンジがいまの再生位置、ライムが保存したCUEです。2曲の赤い線が上下でそろうと、小節の頭が合っています。
- CUE:置いた場所にライムの縦線と「CUE」が出ます。音源の位置に付いて流れるので、8小節の画面から外れると見えなくなります。端に寄せて出しません——そこにあるように見えてしまうからです。
- 表示範囲:8小節ぶんで固定です。AとBは同じ時間の幅で描いているので、テンポが違えば拍線の間隔も違って見えます。ずれはそのまま画面に出ます。
- テンポ:0.5 BPM刻みで曲の速さが変わります。下へ引くと速く、上へ押すと遅くなります——CDJのテンポスライダーと同じ向きです。中央が曲そのものの速さ(128 BPM)です。再生する速さそのものを変えるので、速くすると音程も上がります。キーロックの無いCDJやレコードと同じ挙動です。BPMを揃えるだけでは、拍のタイミングまで自動では揃いません。
- ヘッドホンでの先聴き:実際の機材では、客席へ出していない曲をヘッドホンだけで先に確かめられます。この画面にはありません。出ている音を聞いて合わせてください。
- EQ(HIGH / MID / LOW):その帯域の量が変わります。0まで絞るとその帯域は聞こえなくなります——実機のEQと同じで「切る」と言ったら消えます。2曲の低音が重なると濁るので、片方のLOWを下げて比べてみてください。
- フェーダー:その曲の音量です。0 にすると聞こえなくなります。
- この2曲でできる練習:Aのドラム中心(1〜8小節)にBのイントロ(1〜8小節)を重ねると、Bの9小節目でボーカルが始まります。そこはAを下げ切るところで、Aが終わるところではありません——下げなければAは残りの24小節を鳴らし続け、Bのボーカルと重なったままになります。波形の帯に出る「Bを再生」がAの頭で、Bの9小節目に出る「Aを切る」が切りどころです。Bの頭から32拍=8小節ぶんです。これは練習しやすい一例で、唯一の正解ではありません。どこで重ねても構いませんし、目印どおりに操作しなくても止められません。
- 曲の長さ:ここで鳴っているのは、練習のために切り出した編集版です。Aは32小節、Bは16小節です。実際の曲がすべてこの構成というわけではありません。終わりまで来ると止まります。
この状態では、
A曲もB曲も動いているけれど、聞こえているのはA曲だけ
です。
B曲を少しずつ聞こえるようにする
今度は、B曲の音量フェーダーをゆっくり上げてみてください。
操作B曲のフェーダーを上げる
最初はA曲だけだったところに、少しずつB曲が聞こえてきます。
つまり、
Aだけ
だった状態が、
A + B
になります。
フェーダーを使うと、曲を突然切り替えるのではなく、少しずつ次の曲を聞こえるようにできます。
A曲を下げてみる
今度は、B曲を聞こえる状態にしたまま、A曲のフェーダーをゆっくり下げてみてください。
操作A曲のフェーダーを下げる
A曲が少しずつ聞こえなくなり、最後にはB曲だけが残ります。
つまり、
Aだけ → A + B → Bだけ
と変化しました。
「はじめて2曲をつなぐ」で体験したことの一部を、今度はフェーダーだけに注目してやっています。
PLAYとフェーダーは役割が違う
PLAYとフェーダーは似たように見えるかもしれませんが、役割はまったく違います。
PLAY / PAUSE
→ 曲そのものを再生・停止する
フェーダー
→ 再生している曲を、どれくらい聞こえるようにするかを変える
たとえば、
B曲をPLAYしたままフェーダーを下げれば、
B曲は進んでいるけれど、まだ聞こえない
という状態を作れます。
DJでは、この違いが重要です。
なぜ曲を止めずにフェーダーを下げるのか
A曲からB曲へ移るとき、
A曲を突然停止して、その瞬間にB曲を再生する方法もあります。
しかしDJでは、2曲をしばらく同時に動かしながら、
どちらをどれくらい聞かせるか
を調整することができます。
だから、
Aだけ → A + B → Bだけ
という滑らかな移動ができます。
フェーダーは、そのための基本的な操作です。
フェーダーを自由に動かしてみる
最後に、DJシミュレーターでA曲とB曲を両方再生して、フェーダーだけを自由に動かしてみてください。
*音が出ます。音量に注意してください。
?
- 再生ボタン(緑の丸の三角):押した曲が鳴り始めます。鳴っている間は一時停止の形に変わり、もう一度押すとその場で止まります。
- CUE:止まっているときに押すと、いまの位置を覚えます。覚えた場所は波形の上に緑の旗で出ます。鳴っているときに押すと、覚えた場所へ戻って止まります。実際のDJソフト(rekordbox)と同じ考え方です。
- 波形:中央の線がいまの再生位置で、曲のほうが右から左へ流れます。押した場所へ移り、横へ引くと細かく動かせます。1拍ぴったりへ吸い付かないので、ずれを自分で詰められます。移っただけではCUEは変わりません。
- いまどこにいるか:中央の橙の線がいまの位置です。小節番号は波形の下に流れるので、線の下の数字がいまの小節になります。数字を出す欄は別に持ちません。
- 拍のずれ:2曲の赤い線がそろっているかを見てください。赤い線が半拍以上ずれると波形の下に「ビートがズレてる!」と出ます。ずれている間だけ出ます。何拍ずれているかは出しません——赤い線を見れば分かるからです。
- 線の色:赤が小節の頭、白がその間の拍、オレンジがいまの再生位置、ライムが保存したCUEです。2曲の赤い線が上下でそろうと、小節の頭が合っています。
- CUE:置いた場所にライムの縦線と「CUE」が出ます。音源の位置に付いて流れるので、8小節の画面から外れると見えなくなります。端に寄せて出しません——そこにあるように見えてしまうからです。
- 表示範囲:8小節ぶんで固定です。AとBは同じ時間の幅で描いているので、テンポが違えば拍線の間隔も違って見えます。ずれはそのまま画面に出ます。
- テンポ:0.5 BPM刻みで曲の速さが変わります。下へ引くと速く、上へ押すと遅くなります——CDJのテンポスライダーと同じ向きです。中央が曲そのものの速さ(128 BPM)です。再生する速さそのものを変えるので、速くすると音程も上がります。キーロックの無いCDJやレコードと同じ挙動です。BPMを揃えるだけでは、拍のタイミングまで自動では揃いません。
- ヘッドホンでの先聴き:実際の機材では、客席へ出していない曲をヘッドホンだけで先に確かめられます。この画面にはありません。出ている音を聞いて合わせてください。
- EQ(HIGH / MID / LOW):その帯域の量が変わります。0まで絞るとその帯域は聞こえなくなります——実機のEQと同じで「切る」と言ったら消えます。2曲の低音が重なると濁るので、片方のLOWを下げて比べてみてください。
- フェーダー:その曲の音量です。0 にすると聞こえなくなります。
- この2曲でできる練習:Aのドラム中心(1〜8小節)にBのイントロ(1〜8小節)を重ねると、Bの9小節目でボーカルが始まります。そこはAを下げ切るところで、Aが終わるところではありません——下げなければAは残りの24小節を鳴らし続け、Bのボーカルと重なったままになります。波形の帯に出る「Bを再生」がAの頭で、Bの9小節目に出る「Aを切る」が切りどころです。Bの頭から32拍=8小節ぶんです。これは練習しやすい一例で、唯一の正解ではありません。どこで重ねても構いませんし、目印どおりに操作しなくても止められません。
- 曲の長さ:ここで鳴っているのは、練習のために切り出した編集版です。Aは32小節、Bは16小節です。実際の曲がすべてこの構成というわけではありません。終わりまで来ると止まります。
たとえば、
Aだけ聞こえる
↓
AとBが両方聞こえる
↓
Bだけ聞こえる
という状態を作ってみます。
逆に、
Bだけ → A + B → Aだけ
と戻しても構いません。
ここでは、タイミングを合わせる必要はありません。
フェーダーを動かすと、どの曲がどれくらい聞こえるかが変わる
ことを確認できれば十分です。
実際の機材には、ほかの音量操作もある
実際のDJ機材には、このフェーダー以外にも、
など、音量に関係する操作があります。
ただし、それぞれ役割が違います。
このページではまだ覚える必要はありません。
まずはDJシミュレーターにある、
A曲とB曲それぞれの音量を動かすフェーダー
だけ理解してください。
実際の機材の音量操作は、実機を扱う章で説明します。
まとめ
- PLAYしている曲でも、フェーダーが下がっていれば聞こえない
- フェーダーは、再生中の曲をどれくらい聞かせるか調整する
- Aだけ → A + B → Bだけ、と音の主役を移すことができる